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映画 ゲット・アウト ネタバレ感想

ゲット・アウト (2017)

 

監督・脚本 ジョーダン・ピール

主演 ダニエル・カルーヤ

 

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ストーリー(ネタバレあり)

1 冒頭

夜の人気のない住宅街を黒人の男が歩いていると一台の不審な車が近づいてくる

男は車と距離を置こうとするが、突然その車から降りてきた何者かによって拉致されてしまう

 

2 出発〜ローズの実家到着〜催眠

クリスは恋人のローズと、ローズの実家に泊まりにいく準備をしていた

クリスがローズに「僕が黒人だということをりょうしんにいったの?」と尋ねると、ローズは言っていないと答える

クリスは白人であるローズの実家へと黒人である自分が恋人として訪れることにどこか不安がある様子

 

クリスはローズの運転する車に乗って実家へと向かっていた

すると突然目の前に鹿が現れ、衝突してしまう

鹿との衝突事故を警察へと通報し、運転していたローズが白人警官の対応をしていると、警官はクリスにも身分証明書を見せるように言う

ローズは、運転していたのは私だからクリスは身分証明書を見せる必要はないと言い張る

ローズはまるでそれが黒人への人種差別であるような態度

 

ローズの実家に到着し、ローズの両親から暖かく迎えられるクリス

しかし、ローズの家には男女の黒人の使用人がおり、クリスはなんとなく嫌な気分になる

また、精神科医であるローズの両親から喫煙を咎められ、催眠術による禁煙を勧められるが、クリスはこれを断る

 

その後、帰ってきたクリスの弟ジェレミーも含めて食事をしていると、ジェレミーは執拗にクリスに突っかかってくる

クリスは適当にあしらうが、ジェレミーはクリスのことを獣と表現するなど黒人差別的な発言ばかり

 

クリスはその日の夜、タバコを吸うために家の外に出た

すると使用人の男がクリスに向かって全力疾走し、直前で方向転換するなどという嫌がらせを受ける

クリスがローズの待つ部屋へ戻ろうとすると、ローズの母に呼び止められ、禁煙するように注意を受ける

その会話の中で、ローズの母は執拗にティーカップの中でスプーンを鳴らす

ローズの母は、精神科医のセラピーのように、クリスのトラウマなどについて質問をしてくる

 

クリスは悪夢にうなされ目覚めるといつのまにかベッドの中にいた

クリスはタバコを見ると吐き気がするようになっており、ローズの母に禁煙の催眠術を受けてしまっていたのだった

 

3 パーティ〜囚われのクリス

明くる日、ローズの家ではローズの祖父のときから続いているというパーティが催されていた

そのパーティは殆どが白人で高齢夫婦ばかりだった

パーティの参加者にローズの恋人であると紹介を受けるクリス

その度にクリスは「これからは肌は黒の時代だ」「黒人は夜も強いんだろ」などと黒人を褒めそやすような典型的な差別発言を受けるのだった

そんなパーティの空気に辟易とする中、クリスは自身と歳も近い黒人がいるのを見つけ、ホッとした気持ちで話しかける

するとその黒人は服装も喋り方もどこか白人風で、薄気味悪いものだった

 

クリスは気味が悪くなりローズの部屋へと戻る

すると、それまで談笑していた来客達は一斉に静まり返り、クリスが戻ったであろう二階への目をやるのだった

 

クリスはパーティ会場に戻ってから、先ほどの黒人男性を携帯で盗撮しようとするがフラッシュが焚かれてしまい写真を撮ったことがバレてしまう

写真を撮られた黒人男性は豹変し、クリスに対して掴みかかり

「GET OUT!!」(出て行け!)と何度も叫ぶ

クリスがあっけにとられている間に、その黒人男性は周りの客に抱えられてどこかへ連れていかれた

 

ローズはクリスを気遣い、パーティ会場を離れ散歩に行くことに

そこでローズはクリスに対し、適当に言い訳をするからもういっしょに帰りましょうと言う

クリスは安心して、荷造りをするためにローズの部屋へと戻ることにした

 

一方パーティ会場では、クリスの写真を前になにやらオークションのようなことが行われていた

 

 

ローズの部屋に戻り、荷造りをしている途中、たまたま昔のローズの写真の束を見つけるクリス

その写真には自分ではない黒人男性と共に映ったローズの姿が…

写真をめくって行くと、1枚ずつ異なる黒人男性がローズと共に恋人のように映っており、最後には、この家の使用人とともに映った写真、しかも今とは雰囲気が全く異なるものも出てきた

クリスはすぐさま家を出て行こうとするが、ローズの家族によりそれを阻まれる

玄関に立ちふさがるジェレミーを力づくでどかそうとするクリスだが、ローズの母がティーカップをスプーンで、「カチャカチャ」と鳴らすとクリスは全く体が動かさなくなってしまう

クリスは催眠術にかけられてしまっていたのだ

 

4 脱出〜エンディング

クリスが目覚めると、両手両足を椅子に縛り付けられている状態であった

そして、目の前に置かれたテレビにはローズの祖父らしき人物が映し出され、なぜクリスを捕まえたのかを話し始める…

 

その目的は、クリスの肉体を乗っ取ること

ローズの祖父は、他人の肉体を乗っ取る精神移植とも言うべき手術を完成させており、クリスの若く健康な肉体を欲していたのであった…

 

捕らえられたクリスは手術の直前で脱出を試みる

 

 

 

感想

見始めたときは、

あー、黒人差別問題の映画かなぁ

くらいに思ってました

でも、ずーっと嫌な感じがあるんです

なにかこう説明できない不安感というか、まさに「何かがおかしい」といったかんじ

それが少しずつ明らかになっていって、これは差別についての映画ではないな!と気づくわけですね

 

見ながら推理を重ねていって、なんとなくこうなんじゃないかというある種の結論にたどり着きそうになったところで、それをぶち壊すようなラストの種明かし

 

数々のおかしい言動たちが、最後の種明かしですべて繋がってめっちゃすっきり!

ある意味、精神乗っ取り手術は理論とか意味不明なんですが、そんなことはおいといて笑笑

 

ローズの言動や、パーティの参加者たちの会話、来客の黒人が「GET OUT!!」と叫んだ意味

などなど

このようなすべて繋がった感はなかなか味わえないと思います

 

ホラー好きだけでなく、どんでん返しが好きな人、サスペンス系が好きな人も楽しめるおすすめ作品です